ある愛の詩: A love story(1970/US)

C95.1 細胞型不明の慢性白血病

【staffs】監督 :アーサー・ヒラー、脚本: エリック・シーガル、音楽:フランシス・レイ
出演: アリ・マッグロー(Jenny)、ライアン・オニール(Oliver)、レイ・ミランド(Oliver's Father)、John Marley ジョン・マーレイ(Jenny's Father)
【prises】
第43回アカデミー賞主演男優賞(ライアン・オニール)ノミネート、主演女優賞(アリ・マッグロー)ノミネート、助演男優賞(ジョン・マーレー)ノミネート、オリジナル脚本賞()ノミネート、作曲賞()受賞、
【my appraise】★★(2er5)
【prot】
 大富豪の家に生まれながら父親と葛藤する法学生のオリバー。イタリア系移民の家庭で父親に大切に育てられ、バロック音楽と父親を愛す女子大生のジェニー。境遇の異なる二人が惹かれ合い、オリバーの父の反対を押し切って結婚する。
 オリバーは法科大学院卒後弁護士として嘱望され、二人には輝かしい未来が開けてきていた。しかし、ジェニーは突然の白血病の病魔に襲われる…。
【impression】
 原作の小説も、そして映画の興行成績も歴史を塗り替える大ヒットだったいうことですから、時代と共に風化するとは、こういうことなのか…というのが正直な感想です。
 この映画が公開された1970年は、ニューシネマ全盛で、純愛に対する一種の不信感があった時代。しかし、大衆は純愛に飢えていた…なんていう見方があるようです(「70年代アメリカン・シネマ103 もっともエキサイティングだった13年」フィルムアート社)が、私としては、「俺たちに明日はない」はもちろん、「ファイブ・イージー・ピーセズ」だって、純愛映画だし、もっと言えば、ヌーベルバーグの「勝手にしやがれ」や「突然炎のごとく」なんて大純愛映画だと思うので、こうした見方には反対です。
 単に、こういうシンプルなストーリーっていうのは、忘れた頃にやってくるということなんではないでしょうか。
 それにしても、この映画の続編があり、オリバーが新しい恋を見つけるというのは、いかがなもんでしょうか(見てないのですけど)。
【staffs】
 この映画は、主演のアリ・マッグローが自分の大学時代の友人のエリック・シーガルの脚本を売り込んだことがきっかけになっているようです。アリ・マッグローは、73年スティーブマックイーンと結婚し、その後、離婚したようです。いかにも70年代を象徴するような女性ですね。
 レイ・ミランドがかつらなしで登場しています。頑張っているのに、助演男優賞にノミネートされたのは、ジョン・マーレーの方でした。

【medical view】
 白血病という病気は、他のがんに比較して若年層が罹患しやすく、しかも、以前は全く治療法が無かったため、悲劇の病気として、映画や小説の題材となってきました(「ラストコンサート」「ジョーイ」「ラブ・ストーリーを君に」「オータム・ストーリー」など)。
 最近では、化学療法や骨髄移植などの効果的な治療法が実施されています。特に化学療法による画期的な進歩は、がん治療の歴史にとって特筆できるものと思われます(この点については、日本白血病基金のHPを参照下さい
しかし、治療によって白血病が完全に克服されたわけではありません。また、化学療法が強い苦痛を伴うことから、「愛の選択」「ママ、泣かないで」といった映画が創られていますし、移植を巡る複雑な関係から、ヒューマンドラマ(「マイルーム」)、サスペンス(「絶体×絶命」)やミステリー(「半落ち」)や法定映画(「レイン・メーカー」)などが、今なお、次々と生まれています。
 これほど映画や小説のテーマになる病気は他にはありません。一時期、エイズに関する映画・小説が増加しましたが、今は下火です。患者さんや家族の方には、有り難いこととはいえないと思いますが。
【tilte, subtilte】
 素直なタイトル。素直な邦題。

【books】
【videos, DVDs入手しやすさ】★★★
 レンタルDVDが最近リリースされましたが、置いてあるショップは少ないようです。

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by harufe | 2005-06-21 10:44 | ICD C00-D48新生物


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